ikikukka Hinoki 製造パートナー
株式会社nojimoku 代表
野地 伸卓
僕がikikukkaに関わりたい最大のモチベーションは、麻衣さんのikikukkaにかける情熱に心が打たれたことです。いつだったか忘れましたが、麻衣さんの説明の中で「ikikukkaとは、暮らしの変化に合わせて“買い換える家具”ではなく、変化に応じて“買い足していく家具”。だからikikukkaを供給し続けることが私の責任である」みたいなことを言ってたんですね。そこが、「あー、僕らと一緒だ」と大きく共感した部分でした。
林業もそれと同じで、僕らが続けないと終わってしまう。終わってしまうと、生業だけでなく、地域環境にも大きな影響を及ぼすので、僕らには続ける責任があると感じながら、日々仕事をしています。「責任を果たす」という麻衣さんの覚悟に痺れたので、僕も一緒に麻衣さんと事業がしたいと思いました。
なので、僕としてはikikukkaの未来とか、木の良さとか、そんなことは一度横に置いておいて。僕としては責任を果たすというのが一番なのです。そこに麻衣さんの存在があって、ikikukkaがあって、どうすれば、nojimokuも麻衣さんも地域も持続してハッピーになれるか。その手段としてユーザーに喜んでもらうためのプロダクトを作って行く。そんなつもりでikikukkaに関わっています。
ikikukka Hinoki 製造パートナー
株式会社nojimoku 営業・広報
野地 麻貴
もともとは東京生まれ、東京育ち。アパレルの仕事をしていました。洋服が好きで飛び込んだ世界。ですがいつの間にか「洋服をコーディネートして提案する」ことよりも「どうやって多く売るか」が仕事の重点としておかれていきました。2週間ごとに新作が納品され売れ残った洋服はセールで売りさばく。「そもそもこんなに洋服って必要だったっけ?」と葛藤する日々に違和感が募りはじめ、、熊野へ移住。今度は製材の世界へ足を踏み入れることになりました。
木とは、山とは、製材とはーー。丸太から生まれる板、杉や桧の香り、そして工場での手仕事。大量生産の世界から一枚ずつ丁寧につくられる世界に魅了されました。
「本当の豊かさとは何か?」
モノに埋もれた世界で感じていた疑問。作られた背景が透明で、愛着が湧き、使うたびに味わいが広がり、長く愛用できるもの。そういうものとともに暮らしたい。私にとってはそれが木でした。暮らしの中の木は、手触りで心を癒し、経年変化で味わいが増し、傷も風格となる。
仕事の中での木は難しいものですが、その分新鮮で魅力的で楽しいものでもあります。そして、これからは家具という新たな分野に挑戦。忙しい日々も落ち込んだ日も、木の家具「ikikukka」がそっと癒し、暮らしを上質にしてくれると信じています。
実際のところ、プライベートでは2人の息子がいて慌ただしく過ごしていますが、本物の木を使った家具が家にあることで、生活の価値観にも影響があるなと感じています。木が暮らしにもたらす豊かさを、多くの人々に提案していきたいと思っています。